「敷地が限られているから、庭はあまり期待できない」
そう感じている方は、決して少なくありません。
ですが実は、
庭は広さよりも“見せ方”で印象が大きく変わる空間です。
FJ JAPANでは、
限られたスペースでも、奥行きや広がりを感じられる庭づくりを大切にしています。
今回は、私たちが実際の設計で用いている
小さな庭を広く見せるためのデザインテクニックをご紹介します。
/ 「すべてを見せない」ことで奥行きをつくる
小さな庭ほど、
すべてを一度に見せてしまうと、空間は実寸どおりに感じられます。
そこで大切なのが、
視線をあえて遮る要素をつくること。
・植栽の重なり
・低めの壁や塀
・樹木の幹や枝
視線が分断されることで、
人はその先を想像し、庭に奥行きを感じます。

/ 植栽は「高さのグラデーション」で立体的に
平面的に並んだ植栽は、
どんなに美しくても、空間を広く見せる効果は限定的です。
FJ JAPANでは、
高木・中木・低木・下草を重ねる設計を基本としています。
高さに変化をつけることで、
庭は一気に立体的になり、
実際の面積以上の広がりを感じられるようになります。

/ 動線は「直線」より「ゆるやかな曲線」
小さな庭で直線的な動線をつくると、
距離がはっきりと把握できてしまいます。
そこでおすすめなのが、
緩やかに視線を導く曲線の動線。
・飛び石の配置
・植栽のライン
・アプローチの形
直線を避けることで、
庭の奥が遠く感じられ、
自然な広がりが生まれます。

/ 足元は「軽く」、奥は「重く」
空間を広く見せるためには、
手前と奥で印象に差をつけることが効果的です。
・手前は背の低い植栽や明るい素材
・奥は背のある植栽や落ち着いた色味
視線が自然と奥へ引き込まれ、
庭全体が深く、広く感じられます。

/ 境界をあいまいにする
庭が小さく見えてしまう原因の一つが、
敷地の「境界がはっきりしすぎている」ことです。
・フェンスを植栽でぼかす
・隣地の緑を借景として取り込む
・塀を低く、または透過性のあるものにする
境界が曖昧になることで、
庭は敷地を越えて広がっているように感じられます。

/ 建築と一体で考える
庭を広く見せるためには、
建築との関係性も欠かせません。
・窓の位置
・床の高さ
・室内と庭の素材のつながり
室内と庭の境界が緩やかになることで、
実際の庭以上に、
空間全体が広く感じられるようになります。
【まとめ】小さな庭こそ、設計で差が出る
小さな庭は、制限があるからこそ、設計の工夫が活きる空間です。
・視線のコントロール
・植栽の重なり
・動線と境界の扱い
これらを丁寧に計画することで、
限られたスペースでも、
豊かで奥行きのある庭をつくることができます。
FJ JAPANでは、
敷地条件や建築に合わせ、一つひとつの庭を丁寧に設計しています。
「小さいから仕方ない」と諦める前に、
ぜひ一度、庭の可能性を考えてみてください。




