人は、物そのものを見ているようで、
実はその場の“状態”を感じているのだと思います。
花を見てきれいだと感じるのも、
花そのものだけではなく、
枝の伸び方、余白、光の入り方、背景との関係まで含めて
全体が整っているからだと思います。

つまり、美しさは単体にあるのではなく、
「美しく感じられる状態の中にある」
これは、庭づくりや植栽でも同じです。
植栽というと、木を植えることそのものが仕事のように見えるかもしれません。
でも私は、ただ木を植えることが本体ではないと思っています。
本当に大切なのは、
その植栽によって、その場所にどんな空気が生まれるかです。
落ち着きなのか、
静けさなのか、
心地よさなのか。
建築がより引き立ち、
そこにいる時間まで少し良く感じられるか。
そういうところに、庭や植栽の大事な意味があると思っています。
庭は、単に外まわりを飾るものではなく、
暮らしの感じ方にも関わるものだと思います。
だからこそ大切なのは、
何を植えるかだけではなく、
どう見えるか、どう収まるか、どう感じられるかまで整えることです。

同じ木でも、
枝ぶりや高さ、抜け感、足元の納まり、光の入り方、背景との関係によって、
空間の印象は大きく変わります。
つまり植栽は、
ただ“物”を置くことではなく、
その場の状態を整えることだと思っています。
目に見えるものをつくるというより、
人が心地よいと感じる空気や、
落ち着ける感覚をつくること。
それが、庭や植栽を考えるうえで大事なことではないかと思います。

FJ JAPANでは、
ただ植えるための植栽ではなく、
建築との関係、余白、光、見え方まで含めて、
その場所がより美しく、心地よく感じられるように整えることを大切にしています。
これからも、建築と暮らしに寄り添う植栽と庭づくりを
丁寧に考えていきたいと思っています。


